• 福井市西谷の小児科クリニックです

    まだ生後数ヶ月の赤ちゃんがカゼを引いてしまうと、やはり心配ですよね。熱がなくても、赤ちゃんは鼻や喉、気管の大きさが小さいので、少し鼻水が出たり、痰が溜まるだけで症状が強く出やすいです。また、赤ちゃんは鼻呼吸がメインなので、鼻が詰まってしまうだけで呼吸がしんどくなって、哺乳量も低下してしまいます。呑気も多くなるのでお腹も張りやすくむせたり吐いたりすることもしばしばです。重症な感染症ではなくても症状として強く出てきますし、悪化してゆくのも早いので気軽にこまめに受診していただくのが良いかと思います。

    また熱が出ている時にはその原因が何か、が重要です。通常のカゼであればまだ良いのですが、オシッコ感染や中耳炎、もっとも怖いものでは髄膜炎(脳の周りに細菌やウイルスが入ってしまうこと)などが発熱の原因でないかどうかの判断が重要です。一回の診察のみでは判断が難しい場合もあります。診察の時点では大丈夫でも、数時間で変化することもあります。小児科医も未来の症状の予測までするのは難しいので、診察後もおかしい様子があればこまめに再診していただければこちらも助かります。