• 福井市西谷の小児科クリニックです

    おたふくかぜウイルスの感染によって起こる、耳下腺を中心とする唾液腺の炎症です。耳下腺のある耳の前下方の頬やその他の唾液腺のある顎の下などが腫れて痛みが出ます。高熱が出ることもあります。

    通常は1~2週間で主な症状は治ります。特効薬はありませんので、発熱や痛みには解熱鎮痛剤を使うなど、症状を和らげる対症療法を行います。

    腫れが出てから5日間は登園・登校することはできません。その後は元気になっていましたら多少の腫れが残っていても登園・登校することができます。

    一生のうち1回だけかかる病気ですが、髄膜炎や膵炎、精巣炎、卵巣炎を合併したり、後遺症として難聴が起こることがあります。

    予防するにはワクチン接種が有効です。現在は任意接種ですが、1歳から接種することができます。集団生活を始めると感染する可能性が高くなりますので、集団生活を始める前、または大きなお子様でもまだおたふく風邪にかかったことがない方は予防接種を検討して頂くと良いかと思います。