名前の示す通り溶連菌(溶血性連鎖球菌)という細菌が原因の感染症です。
主にのどに感染し、38~39度の熱が出たり、のどが痛くなったりします。体幹や手足に発疹が出ることもあります。咳や鼻水はあまり出ないことが多いようです。
お口の中を見ると扁桃腺が赤く腫れていて、白い膿(白苔)がついていることもあります。
抗生剤がよく効く細菌なので、抗生剤を飲むと熱は1日程度で下がり、元気になります。しかし、再発や腎炎などの続発症が起こるのを防ぐために、抗生剤はすぐにはやめてしまわず、原則10日間(抗生剤の種類によっては5〜7日間)飲み切る必要があります。
また、続発症の腎炎は2~3週間してから起こるので、1ヶ月くらい経ってから尿の検査を受けていただくこともあります。
溶連菌感染症は抗生剤内服後24時間以上経てばほとんど伝染性がなくなるので、抗生剤の内服を開始して24時間経ち、元気になれば登校・登園できるようになります。
抗生剤を内服しても熱が下がってこない、しんどそうな様子が続くなどありましたら再診をお願いいたします。